疾患について

A physitian consluting with a patient

心不全

「心不全」とは「なんらかの心臓機能障害、すなわち、心臓に器質的あるいは機能的異常が生じて心ポンプ機能の代償機転が破綻した結果、呼吸困難・倦怠感や浮腫が出現し、それに伴い運動耐容能が低下する臨床症候群」とわが国のガイドラインでは定義されている。心不全の原因はさまざまであり、それぞれの原因に対応した治療が行われる1

A patient having cardiogenic shock

心原性ショック

心原性ショックは、教科書的には「心臓の機能不全により末梢臓器への酸素供給が不十分となり、臓器障害が生じた状態」と定義される。主要な臨床兆候としては、血圧低下、末梢循環不全、心係数低下、左室拡張末期圧上昇がみられるとされ、急性冠症候群( ACS )を原因として起こる極度に血圧が低下した場合などはその典型とされる。しかし、実臨床の場において心原性ショックは様々なパターンと経過で発症し、その早期認知は容易ではない 。 米国の SHOCK レジストリー(急性心筋梗塞に伴う心原性ショック症例の連続登録研究)からの報告では、血圧が正常でありながらショック兆候を呈していた症例も 4-5 %程度存在することも知られている 2

A group of physitians operting a heart surgery

開心術後の心原性ショック

開心術後の心原性ショックとは、心臓に対する外科手術(冠動脈バイパス術など)を行った後におこるショック状態である。心臓が正常に機能を回復できず、急激に血圧が低下し、命にかかわる状態となる 3 。

文献

  1. 日本循環器学会 / 日本心不全学会合同ガイドライン , 急性・慢性心不全診療ガイドライン( 2017 年改訂版)
  2. Menon, V., et al., Acute myocardial infarction complicated by systemic hypoperfusion without hypotension: report of the SHOCK trial registry. Am J Med, 2000. 108(5): p. 374 380.
  3. Vigilance DW, Oz MC. Strategies for management of postcardiotomy cardiogenic shock following valvular heart surgery. Adv Cardiol . 2004;41:140 149

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